京都に訪れたら聴いてほしい!京都が舞台の楽曲3選
こんにちは!株式会社Sharing Kyotoのディレクターの大井です。
今回は、自分の好きなものを題材にしようということで、京都が舞台になっているオススメの楽曲を3つご紹介します。東京を題材にした楽曲は数多くあり、「東京」というタイトルの楽曲だけでもたくさんの名曲があります。その一方で、京都を題材にしたものはそこまで多くありません。そこで、今回は「京都」を共通テーマとして3つの楽曲を取り上げてみようと思います。京都に旅行に来られた際は、今から紹介する曲たちを旅のおともにしてみてはいかがでしょうか。
①京都の大学生/くるり
1曲目はくるりの「京都の大学生」です。
京都の鉾町生まれでフランスに憧れる大学生の女の子と役所で勤める同い年の男の子の別れを切り取った楽曲です。楽曲全体を通して、ジャズのようなピアノが目立つ構成で、胸がぎゅっと締め付けられるような、どこか懐かしくて切ない曲調で展開されていきます。
歌詞を見ると、「四条烏丸」「左京区」「北区」「206番(京都市バスの種類)」など、京都の地名や京都ならではのワードがずらりと並んでいます。京都に住んでいる人なら、歌詞の登場人物の生活圏が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
この曲の歌詞の最後で、女の子は別れを告げて206番のバスに乗り込みます。206番は京都市を大きくぐるっと回る、八坂神社、清水寺、三十三間堂などの主要観光地を通る路線バスです。しかし、この女の子が住む四条烏丸にこのバスは向かいません。くるりの岸田氏のインタビューによると、この女の子は「もうどこにも行きたくない、帰りたくない。」という想いで、このバスに乗り込んだとのことで、京都市をぐるぐる回るこのバスに長い時間揺られていたのだと想像します。京都を訪れた際は、206番に乗る機会が多いと思いますが、歌詞に登場する女の子のように、下車せず物思いにふけって乗り続けてみるのも面白いかもしれません。
②鴨川等間隔/岡崎体育
2曲目は岡崎体育の「鴨川等間隔」です。
岡崎体育といえば、ポップでふざけたような楽曲をイメージされやすいですが、この曲はゆったりとした曲調で、聴いているとどこかセンチメンタルな気持ちになります。
まず、タイトルとなっている鴨川等間隔とは、鴨川沿いで同じ間隔を空けて座る人々(主にカップル)のことを指しています。橋の上から見るととてもわかりやすいので、気になる方は三条大橋や四条大橋から観察してみてください。
曲の話に戻りますが、この曲は大多数の輪には入れない人の孤独感や疎外感、無気力さを等身大で描いています。歌詞では使われないような生活感を感じるありのままの表現や言葉で歌詞が構成されており、登場する人物の暮らしが手に取るように伝わります。
シンプルなメロディと楽器隊のアレンジで、日常のどんな場面でにも合いそうな、飽きが来ない楽曲なので、ぜひ聴いてみてください!
③荒野を歩け/ASIAN KUNG-FU GENERATION
3曲目は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「荒野を歩け」です。
この曲は、京都が舞台の小説「夜は短し歩けよ乙女」の映画版の主題歌となっている曲です。そのため、この曲自体が京都を舞台に描かれているわけではないですが、この物語の独自の世界観や個性的な登場人物と、曲の歌詞や雰囲気がとても合っていて、物語で描かれる京都の街の情景が浮かび上がってきます。
2018年にリリースされた楽曲ですが、これぞアジカン!という昔の雰囲気も感じさせる曲になっていて、「夜は短し歩けよ乙女」とともに、これからも長く愛され続ける楽曲になると思います!
「荒野を歩け」というタイトルの通り、夜道を散歩しながら聴くのにぴったりな一曲です。この曲をBGMに、京都の街を歩いてみてください!
いかがでしたか?
皆さんにとってお気に入りの一曲が見つかれば幸いです!
どの地域にも舞台となっている曲は存在すると思うので、映画やアニメの聖地巡りのように、地域に根ざした音楽を楽しんでみるのもオススメです!
音楽と散歩と水色が好きです。