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Kyoto
2025.06.27

特別拝観・金澤翔子妙心寺展に行ってきました!

こんにちは、Sharing Kyotoの大井です!

先日、「特別拝観・金澤翔子 妙心寺展」を訪れましたので、その様子をレポートします! 今回は周遊パスポートを手に、本坊、大雄院、雑華院、壽聖院の4カ所を拝観しました。

大雄院 現代に蘇る襖絵を楽しむ

大雄院では、日本にはほとんど作品が残っていない柴田是真の「大雄院本堂障壁七十二面」を拝見しました。なんと、これは彼が24歳のときに描いた作品。私自身の年齢と重なることもあり、その超絶技巧に圧倒されるばかりでした。

また、火災で焼失した「千種の間綴織 花の丸天井」の襖絵を、宮絵師・安川如風さんが復元。四季の彩りを鮮やかに表現した作品は、息をのむ美しさでした。

引手のあしらいもとってもかわいいです。

妙心寺 法堂・大方丈

法堂では、狩野探幽による雲龍図を鑑賞。天井いっぱいに描かれた龍の迫力と、当時の技術力にただただ驚かされました。この時代に、どうやって巨大な天井画を描き上げたのでしょうか、、、

そして、大方丈では、金澤翔子さんの作品とこれまでの歩みがわかる展示が実施されていました。とても心温まる内容でした。力強くもやさしい書の数々、そして真摯な生き方には、胸がとても熱くなります。

特に印象的だった解説がこちら:

雑華院

初めて訪れた雑華院では、枯山水を自作できるキットが用意されており、他の寺院にはないユニークな体験ができました。
また、他の塔頭と比べて一部屋がとても広く、たくさんの檀家さんが集う場面が思い浮かびます。

立派な龍が描かれた屏風が飾られており、その迫力に目を奪われました。

壽聖院 石田氏ゆかりの菩提寺

こちらも初訪問となった壽聖院は、戦国武将・石田三成が創建したお寺。歴史ファンにはたまらない場所です。
注目すべきは、絵師・村林由貴さんが描いた襖絵。退蔵院方丈の襖絵保存のために生まれた「襖絵プロジェクト」に携わった彼女が、この壽聖院をアトリエとしていたことから、こちらの寺院の襖絵も描くことになったそうです。一面に描かれた襖絵は大迫力で、生命力を感じました。

いかがでしたでしょうか?
京都の新しい魅力を発見したい方には、心からおすすめしたい場所です!
妙心寺の特別拝観は春と秋に開催されており、次回は11月に予定されています。
皆さんも、ぜひ妙心寺を訪れてみてください!

Writer
大井 涼平
大井 涼平
Ryohei Oi
Director
生まれてこの方ずっと京都で暮らしています。
音楽と散歩と水色が好きです。