創業220年の歴史を持つ京みやげの老舗の英語版三つ折りリーフレットの制作
創業220年の歴史を持つ京みやげの老舗の英語版三つ折りリーフレットの制作
創業220年の歴史を持つ京みやげの老舗、井筒八ッ橋本舗さまの英語版三つ折りリーフレットの制作を担当させていただきました。この記事では、このプロジェクトの背景と具体的な実施内容をご紹介します。
プロジェクトの背景
井筒八ッ橋本舗さまは、近年増加するインバウンド需要への対応や、時代に合わせたブランディングに課題を感じていらっしゃいました。大阪・関西万博への出店も控え、さらなる来客が見込まれる中、商品のストーリーや魅力を効果的に伝え、購買意欲を高めるためのツールが必要でした。
今回のリーフレット制作では、単なる情報羅列ではなく、ターゲットである訪日外国人の方々に、井筒八ッ橋の魅力と想いを丁寧かつ正確に伝えることに注力。特に以下の3点を意識した構成・デザインにしています。
1.井筒八ッ橋と生八ッ橋の違いを直感的に伝える
日本人にとっては馴染み深い井筒八ッ橋と生八ッ橋ですが、初めて口にする外国人にとっては、その違いが分かりにくい場合があります。そこで、リーフレットでは「どっちを選ぶ?」という魅力的な問いかけから始め、この基本的な疑問に答えることから始めました。単なる説明にとどまらず、それぞれの食感にふさわしい言葉とデザイン要素を組み合わせることで、パリッとした食感や、しっとりもちもちとした食感を視覚的・右脳的に表現しました。これにより、どちらを試してみようかとワクワクするような体験を提供し、お客様が直感的に違いを理解できるようにしています。
2.ヴィーガン・グルテンフリー対応の表記で、他のお土産との差別化
近年、世界的にヴィーガンやグルテンフリーといった食文化を選択する人々が増えており、訪日外国人の中にも、こうした食の多様性に対応した商品を求める方が多くいらっしゃいます。実は、井筒八ッ橋はもともと動物性原料や小麦を一切使用しておらず、ヴィーガン・グルテンフリーに対応した商品なのですが、これまではこの点を積極的に押し出していませんでした。そこで、リーフレットにはこれらの対応について明確に記載することで、食に関するさまざまなバックグラウンドを持つ外国人の方々にも、安心して商品を選んでいただけるように配慮しました。
3.自国への持ち帰りやすさを訴求することで、お土産選びの不安を解消
訪日外国人の方が自国へ持ち帰る際には、商品の保存方法や持ち運びに関する情報が非常に重要になります。井筒八ッ橋本舗さまの多くの商品が冷蔵を必要とせず、また飛行機内への持ち込みも可能な点は、お土産として非常に大きなメリットとなります。リーフレットにこの「冷蔵不要」「飛行機持ち込み可」という点を強調することで、お土産を探している外国人のお客様にとって、手軽に持ち帰れる、非常に適した選択肢であることを効果的に訴求し、購入へのハードルを下げることを狙いました。
株式会社Sharing Kyotoは、インバウンドとデザインに関する知見を活かし、企業の課題解決をサポートしています。お困りごとがありましたら、ぜひ一度ご相談ください!