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Kyoto
2024.05.10

お寺・仏教×伝統工芸 京都ならでは!和瓦のお地蔵さん制作体験にいってきました。

お寺・仏教×伝統工芸 京都ならでは!和瓦のお地蔵さん制作体験にいってきました。

こんにちは!Sharing Kyotoのコンシェルジュ・翻訳者のエリズでございます。
私に会ったことがある人はご存じかと思いますが、私の住んでいる京都、その文化、自然、そして京都が提供するすべての豊かさに対して、無限の、そして絶えず新たな愛を抱いています。
京都に住んで数年になりますが、京都は日々私にインスピレーションを与え続け、素晴らしい発見とユニークな体験の無尽蔵の源泉であり、そのいくつかをこの記事を通じて紹介したいと思います。

先月、「瓦工房YOU家」で伝統的な瓦でお地蔵さんを作るというユニークな体験に参加してきました。
体験のインストラクターである引田 悠也さんは、代々日本瓦を作る家に生まれ、その後師匠に弟子入りし、寺社の屋根の修復などを手がけました。
職人とアーティストの両方の視点から珍しい作品を生み出す悠さんは、道具をほとんど使わず、ほぼ手作業のみで独自の手法を開発しました。

引田 悠也さんのスタジオ

引田 悠也さんのスタジオ

この体験に惹かれた理由はいくつかありますが、主な理由は、日本の伝統的な芸術や工芸品に強い興味があり、実際に体験してみたかったということと、私が仏教に関連する中で最も好きな存在のひとつがお地蔵さんだったからです。

お地蔵さんの加護のもとに

お地蔵さんは、子どもや旅人を守るために建てられた存在であることが多いです。
私自身も旅人であり、子ども心を忘れていないところもあるので、寺社の参拝や京都の街を歩いていると、お地蔵さんには日常的に出会うことができ、親身になって守ってもらえる感覚があり、とても嬉しいです。

(そして、お地蔵さんが私の中で特別な存在なのは、その愛らしい姿が関係していないと言えば嘘になるかもしれません!お地蔵さんの写真を何百枚も撮ったり、お地蔵さんのアイテムを集めていたり、その笑顔を家のあちこちで見かけることで、それを実感しました)

長谷寺の御朱印帳と青岸寺の抹茶

左は私の7冊目の御朱印帳、奈良の長谷寺で頂いたもの。(米原の青岸寺でも手に入る。)どちらのお寺もお地蔵さんの天国です。
右は青岸寺で飲める世界で一番愛らしい抹茶。

圓光寺のお地蔵さん

京都の圓光寺のお地蔵さん。硬い心を温めてくれる笑顔で私のお気に入りのお地蔵さんの1人です。

和瓦で作るしあわせ地蔵

少人数での体験だったので、職人や他の参加者とおしゃべりしたり、それぞれのお地蔵さんについてアドバイスし合ったりするのはとても楽しかったです。
初心者でも参加できますが、細かい表情やしぐさの作り込みに関しては、予想以上に難しいところもありました!
結局、Sharing Kyotoが提供する金継ぎ体験でもよくあることですが、体験時間は延長され、参加者は大満足することができました。(悠さん、ありがとうございました!)

自分の手でお地蔵さんを作り、命を吹き込むというのは、お地蔵さんへの愛着を感じて、独特の感覚でした。
体験の最後に、願い事を書いてお地蔵さんの中に入れ、悠さんがそれを焼き願いが叶うようにお寺に祈りに行って頂きます。
なので、体験が本当に終わるのは1ヵ月後です。
悠さん曰く、お地蔵さんは作った人に似ていることが多いそうです。
1ヶ月後、お地蔵さんに再会することを楽しみに、どんな顔になるか一緒に体験した人たちと盛り上がりました。

お地蔵さんの進化の過程

お地蔵さんの進化の過程

作ったお地蔵さんは、勝林寺でお祈りされます。また、悠さんのお地蔵さんは大雄院で展示されています。
これらのお寺は私が良く参拝するお寺だったので驚きました!

大雄院のお地蔵さん

大雄院の素敵な歓迎するお地蔵さん。今年の春の特別公開時に撮りました。

勝林寺 「端午の節句」の御朱印

先週、勝林寺でいただいた「端午の節句」の御朱印。
このデザインは、Sharing Kyotoで五月人形・雛人形を制作する老舗 京都島津のウェブサイトの翻訳したことを思い出しました!

本物の体験を提供し、伝統工芸を守る

京都の伝統工芸、地元の職人との出会い、日本文化への深い知識と理解を組み合わせたこのようなオーセンティックな体験が、外国人観光客の旅行のハイライトであり、忘れられない思い出となると強く思います。
言葉の壁があるために体験やアクセスが難しいものでも、わたしたちのサービスを通じて、ご紹介したいと思っています。
また、Sharing Kyotoでは、何世代にもわたって受け継がれてきた伝統技術を絶やさないように守り、これらの技術を永続させるために革新を続ける職人たちの取り組みを今後も支援していきたいと考えています。

このお地蔵さんの手作り体験もその一つで、現在、5月から9月までの新しい日程が追加されたばかりなので、機会があれば、ぜひ参加してみてください!

Sharing Kyotoの他のメンバーに紹介した時に皆も興味を持っていました!
日本人、外国人観光客、そして私のような、その間の存在である日本で暮らす外国人、誰もが本当に楽しめる体験だと思います!
伝統技術や工芸に携わられていて、外国人観光客への体験にご興味のある方、お困りの方からのご相談やお問い合わせもお待ちしております!

Writer
エリズ
エリズ
Elise
Travel Concierge・Translator
京都、お抹茶、全国の寺社で御朱印を集めたり、季節の花狩りをすることが大好きです。文学、言語学習、写真撮影、オープンワールドのRPGも好きで、一期一会の概念を大切にしながら、一人旅の冒険に出ます。