灼熱の京都の夏を楽しむ方法
こんにちは!Sharing Kyotoのエリズです。
私の京都に対する愛情は無条件のものであり、京都で暮らすという選択は、「病める時も健やかなる時も」疑問視される瞬間はありません。
ただし、「病める時も」の部分といえば、私にとって京都の夏の灼熱の暑さと湿気です。
私が好きな日本の作家の一人、谷崎潤一郎は、京都に愛着を持っていたにもかかわらず、その極端な気温の季節、特に蒸し暑い夏が身に応えるとして、それ以上京都に住まないことを決めて、「良い季節」の春と秋のみ京都に泊ることにしたという話を読んだことがあります。一年中京都に住むことで幸福な私でも、谷崎さんの気持ちに共感できます。
それでも... 毎年夏に試され、「夏バテ」に陥っているにもかかわらず、京都の夏には、そこから離れがたい魅力があります。
いろいろなところに出かけることは難しいですが、耐え難い暑さと湿度は、もっとゆっくりとした、より落ち着いたペースで、自分の体の声に耳を傾け、気温の高さをしのぐために京都人によって長い間続いてきた伝統的な夏のアクティビティを味わうことができます。
京都の豊かな文化や特色を比較的「涼しい」方法で楽しむことができた、夏の間の外出をいくつか紹介したいと思います。
① 京都ならではの雰囲気を室内で味わう
京都はいたるところに魅力的なスポットがあり、遠くへ行かなくても新しい発見があります。屋外で過ごす時間がほんの数分になるように移動計画を立てれば、冷房の効いた空間で京都らしい雰囲気の中でくつろぐことができます。
例えば、お寺と読書が好きな私のお勧めの最近のお出かけはこちら:
興聖寺のプライベート案内と苔庭を眺めながら写経
古田織部と縁が深いことから「織部寺」とも呼ばれ、歴史と芸術と禅に満ちた興聖寺をその日に私のみ予約したため、プライベートの案内ができました。その後、写経、お茶とお菓子、数種類のデザインから選べる特別な御朱印をいただきました。苔庭も美しいし、「織部寺」というお寺ですので、茶道に興味がある方にお勧めします。また、仏さまの手が見える海中写真「青波」の襖もとても印象的でした。
▼私とお地蔵さんに関する以前の記事
お寺・仏教×伝統工芸 京都ならでは!和瓦のお地蔵さん制作体験にいってきました。
徒歩2分で、アットホームな雰囲気の町家にある「ことばのはおと」で、本好きにはたまらない環境で手作りランチと畳の上での読書。みんなと共有したい、そして秘密にもしておきたいような場所です。オーナーさんも優しいし、とてもリラックスした時間を過ごすことができます。
➁ 旬の味覚で栄養を満たし、期間限定の美味しいものを頂く
京都に遊びに来てくれた海外の友人との再会を祝して、鴨川沿いの川床テラスで旬の味覚と京都名物の懐石料理を頂きました。京都の典型的な夏の風景で京都の有名なおもてなしの心を満喫することができました。
京都駅の近く、市内で最も美味しい抹茶ソイラテも提供するスペシャルティコーヒーショップ「Kurasu」では、数日間限定でそれぞれの支店のオリジナルドリンクを提供し、ジャカルタの抹茶ハニーゆずを頂きました。大好きな抹茶を楽しめる、夏にぴったりの飲み物でした。
③ 夜の外出で夏の光を満喫する
夏の京都の夜は明るく輝きます。二条城や高台寺など市内の多くの名所でイルミネーションが行われ、周辺エリアではびわ湖や亀岡で大迫力の花火大会が開催され、何より灯籠流しや万燈会、そしてもちろん五山送り火などのお祭りや伝統行事が数多く行われます。
今年は、建仁寺で行われている「音と静寂、光と影で、夏の涼を感じる、サウンドアートナイトイベント」に参加し、建仁寺である完璧な禅の環境の中で、脳をリラックスさせる音、神秘的なイルミネーション、美しいアートのおかげでリフレッシュすることができました。
初夏でしたが、もうひとつの美しい夏の光は間違いなくホタルの光です。今年は、金戒光明寺塔頭の金光院に夜間特別拝観のホタル鑑賞に行ってきました。ホタル鑑賞は非常に魅力的でユニークな体験であり、日本はホタル観賞に最適な場所のひとつとされていますので、Sharing Kyotoでは、外国人観光客も楽しめるよう、金光院への特別なツアーを提供しました。
④ 高みへ(あるいは少し遠くへ!)
暑さが厳しくても自然を満喫したい場合は、もちろん山間部に行って気温を下げることをお勧めします。
今月は他のフランス人と一緒に貴船に行き、「水神を祀る」貴船神社を楽しんだり、流しそうめんを食べたりする予定です。貴船は京都の奥座敷と呼ばれ、川床も楽しめる緑豊かで爽やかな自然環境ですので、とても楽しみにしています!
京都からはまた、周辺地域の半日小旅行も充実しています。今年の猛暑は特に大変ですので、京都の近くにある避暑地に向かうこともおすすめです。先月、山好きのスイス人の友人と一緒に、滋賀県のびわ湖バレイの高地の新鮮な空気を吸いに行き、数週間ぶりに新鮮さを感じてとても感動しました!
いかがでしたか。生粋の京都人はこの暑さに耐えられるのでしょうか?
ここ2年の猛暑は記録を更新しているようですが、暑さにもかかわらず海外の観光客も増えていますので、安全で楽しい夏の京都の楽しみ方をコンシェルジュサービスのお客様にご提案し続けたいと思います。皆さんも暑さに気をつけてください!