伝統産業におけるデジタル革新で新しい顧客体験の創造
SNSを含むサイト運用支援
ひな人形、五月人形を取り扱う京都の老舗企業『京都島津』さま(以下京都島津)の公式サイトのリニューアルを支援しました。
雛人形(ひな人形)、五月人形なら京都島津 - 永く願う。永く祝う。ずっとずっと、幸せにそだちますように。
市場調査を含む顧客像(ペルソナ)の設定をはじめ、オンラインと実店舗をつなぐUX戦略、伝統的な雰囲気と新しさを融合させたデザイン設計、グローバル展開も視野に入れた翻訳及び英語版サイトの作成からリリース後の運用保守までを一気通貫で行いました。
プロジェクトの背景
まずは具体的な顧客像(ペルソナ)を設定しました。
購入者は主に祖父母世代ですが、購買の決定は20〜40代の両親世代が行うと分かったので、その世代の購買プロセスを調査しました。
最初の目標は、顧客に実店舗に足を運んでもらうことです。ひな人形や五月人形は、選ぶポイントがわかりにくく、歴史的背景も複雑で、購入が難しい商品です。そのため、実際に商品を見て触れ、専門家のアドバイスを受けながら選び、納得してから購入することが重要です。
価格帯も考慮すると、オンライン上だけで購入が完結することは少ない商品です。
店舗への来店を促すために、顧客が店舗に行きやすくなる導線設計やアクションプランを用意しました。
そのために、SNSの運用代行、来店を促進するお申込みフォームの設計、イベント実施の枠組みの設計などを行いました。
クリエイティブのポイント
京都島津は1833年の創業から、日本の伝統文化である節句人形を通じて、誠心誠意のものづくりに取り組まれてきました。現在でも、伝統と現代の美を融合させた商品が提供され続けています。その歴史的な背景や厳かな雰囲気と、現代の新しさを感じる雰囲気を融合させたデザインとなっています。
また、新設の更新コンテンツとして、「匠のご紹介」「歴史と文化の基礎知識」というコンテンツを用意しています。これにより、「作り手の顔が見える」「ストーリー性のある」特別な購買体験を実現しています。
リリース後、資料請求や来店予約、お問い合わせが増加し、すでに成果が見える形で現れています。
今後は、説明会やイベントを通じてさらにリーチを広げ、リスティングやSNS広告などのプロモーション施策を実施予定。さらに、英語版での情報提供を強化し、輸出の促進にも取り組んでいかれるそうです。
株式会社Sharing Kyotoとしても、運用される中で伴走し、サイトとともに事業を育てていくお手伝いができたらと思っています。