420年以上にわたり禅の教えを護り続ける寺院の英語サイトリニューアル
大雄院様は、臨済禅の中で最大宗派の妙心寺本山の中にある塔頭寺院で、1603年に創建されて以来、420年以上にわたり妙心寺の禅の教えを護り続けています。今回は、長い歴史と文化を誇る大雄院様の英語サイトリニューアルを実施させていただきました。
プロジェクトの背景
大雄院様は、日本人を中心に多くのファンを抱えていますが、外国人向けの情報発信は一部に限られていました。今後、大阪・関西万博の開催に伴い、京都を訪れる外国人観光客のさらなる増加が予想されています。そこで、外国人の方にも大雄院様の魅力を十分に伝え、「ぜひ訪れてみたい」と思っていただけるプラットフォームを作る必要があると考え、今回のサイトリニューアルを実施しました。
サイトリニューアルの目指した姿
このリニューアルの目的は、禅や仏教、日本文化に対する関心が高い外国人訪問者に向け、より深く大雄院様の魅力を知っていただき、訪問意欲を高めることでした。大雄院様は通常非公開の寺院で、年に2回の特別拝観と予約制の禅体験のみ参拝が可能です。訪問のハードルが高いため、訪問者の知的好奇心を刺激し、「ぜひ行きたい」と感じてもらえる内容づくりが重要となりました。
構成・デザインのポイント
今回の英語サイトリニューアルでは、主に以下の3つのポイントを重視しました。
1. 大雄院様の歴史や芸術、禅の考えを丁寧に説明する
大雄院様の長い歴史や文化財、そして禅に対する考え方をしっかりと伝えることを大切にしました。文化レベルは高いけれど日本や禅についてあまり詳しくない訪問者にとって、大雄院様がどのような場所であるかを理解してもらい、その魅力に惹かれるきっかけを作るため、ビジュアルを多く使用しながら丁寧に説明することを心がけました。今後は禅の法話をコンテンツとして更新し、訪問者がより深く禅の世界に触れられるようにする予定です。
2. 住職のお言葉を伝え、人が見え、近さを感じてもらえるようにする
大雄院様は通常非公開の寺院であるため、訪問者にとって敷居が高く感じられることもあります。そのため、住職様のお言葉や人を見せることを通して、訪問者が大雄院様に親しみを感じられるよう工夫しました。お寺の荘厳さを保ちながらも、人の温かさや距離の近さを伝えることで、訪問者に「行ってみたい」という気持ちを引き出すことを意識しています。
3. 体験への誘導と来院の方法を正しく伝える
大雄院様は、年に2回の特別拝観と、事前予約制の禅体験のみ参拝することができます。そのため、訪問者が来院の方法を明確に理解できるよう、「来院の方法」と「アクセス」の情報を分けて掲載しました。特別拝観や禅体験の予約方法を1ページで分かりやすく説明し、正確な情報を提供することで、訪問者の行動を後押しすることを目指しました。
また、一般的な寺院のイメージとは異なり、知る人ぞ知る特別な場所としての雰囲気を大切にし、普段は公開されていない神秘的な魅力や荘厳さを感じられるデザイン設計を行っています。
Sharing Kyotoでは、今後も大雄院様の魅力を世界へ伝えるサポートを続けていく予定です。サイト制作やリニューアル、インバウンド施策でお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。